先日、用事を済ませて、少し時間が合ったので、久しぶりに平安神宮に行ってみた。
みやこめっせの駐車場に車を入れて、歩いて平安神宮へ。
土曜日の割りには、人が少なめだったが、やはり外国人の割合が高い。
京都会館(ロームシアター京都)の建て替えに伴って、神宮道は、現在、車道から歩道へと変更されている。
車でみやこめっせに行こうとすると、京都市北部の人にとっては、神宮道を通って駐車場に入れるのだが、京都市動物園側や仁王門通に廻り込んで、駐車場に入れなければならない。
人の多いときには、信号無視の歩行者の為、なかなか車を前に進めれなくなる。
その歩道を通って、平安神宮へ入ると、「陰陽師」のロケでも使われた前庭があり、そこを通って参拝する。
この日の空き時間少しだったので、奥の庭には入らず、参拝だけにした。
参拝を終えて、出口の方へ振り返ると、門と塀で囲まれた広大な前庭、その向こうに東山の山並み、そして空が広がる。
京都市内でも、大きいスペースとしては、平安神宮か京都御苑ぐらいしか、周辺の建物に邪魔をされない場所はない。
しかし、南西方向に、ニョキッと京都会館(ロームシアター京都)が飛び出している!
元々、見えていたのかもしれないが、以前は濃茶色のタイルが貼られていて気が付かなかったのか、現在は白っぽいタイルが貼られた為、非常に目に付く。
この京都会館(ロームシアター京都)は、老朽化・ホールの狭さ等の理由で、外観の一部を残す形で建て替えられた。
その際に、ホールのボリュームが取れないことで、京都市は高さ制限の緩和を実施し、通常このエリアでは建てられない高さの建物を建設した。
しかし、平安神宮から見ると、ブサイクである。
20年前ぐらいに、宇治市内で高層マンションが建設された。
この高層マンションが、宇治平等院から丸見えになっていて、都市計画の失敗と言われていた。
同じことを京都市がやってしまった。
今回のケースは、施主が京都市であることを考えると、宇治市のケースより悪質である。
京都会館(ロームシアター京都)の場合、民間に対する景観行政に厳しい京都市であれば、高さ制限の緩和ではなく、費用は増大するが、地下空間を大きくすれば、この様なことは回避できたのではないだろうか。
景観行政でも、色彩に対して、数値目標(マンセル値など)で行っているが、あるエリアの色彩がグレーをベースにしている為、今後、その色彩で町並みが形成されると、工場地帯のような雰囲気になってしまう。
もう少し、10年後、50年後、100年後を見越した行政を行わないと、その内、京都市内はグレーの町並みになってしまう。
そして、身内に甘い行政の体質、何とかならないだろうか…
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